スタッフブログを見てくださりありがとうございます! 突然ですが、皆さんは高低差のある敷地、または崖がある敷地に家を建てたい、住みたいと思ったことはありますか? 見晴らしがよくていいと思う!と考える方がいる一方で、地震などが起きた時に不安、構造的に大丈夫なのかと思う方も多いかもしれません。少し詳しい人であれば、擁壁が必要でコストが上がるかもしれないと思う方もいるでしょう。 そんな敷地について、今回は違った視点で崖地の良さをお伝えしたいと思います! 今年の9月に九州で開かれた日本建築学会大会の記念講演として、ニューヨークに拠点を持つ建築家グループOMAのレムコールハース氏が登壇しました。講演会の様子はSNSなどに上がってはいませんが、講演の様子をまとめているサイトがあるのでここでご紹介しておきます。 講演の中でレムコールハース氏は、『日本の石垣の風景に着想を得て、ネクサスワールドという集合住宅を設計した。日本のDNAを操作し、協同した。』と回想していました。 他の海外の建築家も同様に、日本の高低差のある街並みや風景に影響を受けている人が多数います。 実際、日本は国土の約4分の3が山地であるほど高低差が大きく、これが「日本らしさ」を形成する様々な文化的・景観的特徴に影響を与えています。 そのため、高低差のある敷地が多くあるのは必然であり、むしろ平たんにせず高低差が残っている敷地こそ「日本らしさ」を感じる土地と言えるのではないでしょうか。 敷地を平たんにせず、そういった高低差のある敷地・崖地に素直に建築を建てる。これが弊社の強みでもあります! 現在も2件の分譲住宅を建設中ですが、どちらの住宅もかなりの高低差に建っています。日本の風土を感じることができ、最上階からの素晴らしい景色は生活に彩を与えてくれます。 高低差のある敷地で家を建てたい方、弊社の分譲住宅を体験したい方はぜひご相談ください!お待ちしております! staff : 岡本
2025年の注文住宅トレンドにも取り上げられていた「スぺパ」。 空間対効果「スペースパフォーマンス」の略で、限られた土地や住宅の敷地条件の中で、どれだけ快適で暮らしやすい空間をつくれるかを示す考え方です。 今回は敷地が約20坪+高低差がある狭小地で、スぺパの高い計画をご紹介します! 参考プランのおすすめポイントは3点ございます。 ・ビルトインガレージで愛車を天候から守る ・段差を活用した当社独自の間取り(3LDK) ・狭小地を感じさせない天井高約4mと吹抜けのようなリビング空間 敬遠されがちな土地条件ですが、設計の工夫次第では広く快適で個性的な家づくりが可能になりますし、当社はそういった土地での住宅設計を得意としております! 戸建を諦める前に一度ご相談ください! Staff:髙田
アイデアは土地と会話することで生まれる。 一見すると建築には向かないような土地にこそ、実は最大の可能性が眠っている── それがエグセファームの「希少地工法®」の核心だ。 今回取り上げるのは、名古屋市内にある一つの住まい。 崖地ではないものの、斜めに細長く、変形した土地形状。 まさに「希少地(狭小地・変形地など)」に該当する敷地だ。 この住まいの面白さは、敷地の特性を徹底的に読み解き、その個性を活かし切った設計にある。 建物はコの字型に設計され、東道路に対して開口を広くとることで、朝日の差し込む気持ちの良い住空間を実現している。 一般的には南道路が好まれるが、東道路は「光」と「プライバシー」を両立しやすい利点がある。 道路からリビングを覗かれる心配が少ないため、カーテンを閉めっぱなしにせずに済む。 家の中央に玄関を配置し、廊下を最小限に抑えることで、限られた床面積を「最大限に居室化」しているのも特徴的だ。 間取りとしては3LDKながら、ロフトや小上がり畳スペースを含めることで、実際以上の広さと豊かな暮らしが感じられる。 実際、延床面積は約40坪に満たないが、12畳のリビングを持ち、収納や子供の遊び場、そしてプライバシーまでしっかりと設計に織り込まれている。 特に注目すべきは、リビングの天井高だ。 屋根の勾配をそのまま内部に活かし、開放感を演出。 写真で見るとわかるように、上部の小窓から柔らかい光が入り、視線の抜けが空間をさらに広く感じさせてくれる。 アイデアは、まさに「土地と会話する中で生まれたもの」だ。 変形地ゆえの屋根制限を逆手に取り、デザインとして昇華させている。 設計者自身が住まい手であり、実際に7年間住んだ経験から「これ以上の間取りはない」と語るのも説得力がある。 廊下が少ないため、動線が短く、家事効率が非常に高い。 キッチンと洗濯機、物干しスペースが一直線に並ぶ理想的な家事導線は、住む人の毎日を支える強い味方だ。 さらに、「ガラスブロック」や格子のスクリーンで光と視線をコントロールし、外からのプライバシーと内部の開放感を両立。 子供たちの秘密基地のようなロフトスペースも、「安全性」と「楽しさ」を両立した遊び心ある空間となっている。 この住まいは、いわゆる「普通の家」ではない。 しかし、「普通ではない土地」を最適に活かしたからこそ生まれた、唯一無二の形なの…
世界陸上、ご覧になってますか? スポーツ選手の中でも、陸上のトップ選手はとても個性的な方が多いですよね…(相撲を除いて) その競技に順応する為に造られた体形や筋肉だけでなく、ヘアスタイル・メイク・ネイルなど、世界陸上は見どころ満載です。 弊社も見どころ満載で、唯一無二の住まい作りを目指します! 今回は「3LDK」・「変形地」の3階建てプランをご紹介します。 ポイントは3点 ・70%の建蔽率をフル活用したゆとりの居室面積 ・敷地形状に逆らわず計画された台形プラン ・車庫、自転車、アプローチ全てをカバーする「SE構法」 変形地でのご計画もエグセファームにご相談ください! staff:村井
最初にこの土地を見た時、正直言って「これはすごいな」と思った。 高低差3.5m、崖地で、しかも変形した五角形。 一般の住宅メーカーなら即座に「この土地は難しい」と判断し、造成して平らにしてから家を建てましょうと言うはずだ。 実際に他社の提案はすべてその通りだった。 でも僕は違った。この形、この傾斜、むしろ“使える”と思った。 この家を建てたお客様は、大学で音楽の歴史を教える教授。 音の響きを最も美しく保てる「天井高3.5mのオーディオルーム」を求めていた。 そんな希望を聞いたとき、まさにこの土地が“それに応えるために存在していたのではないか”と直感した。 普通の土地で高さ3.5mを確保するには建物の総高さが膨らみすぎてしまい、法的にもコスト的にも現実的ではない。 だけどこの土地には高低差があった。 ならば掘り下げて、地中に半分埋めるように作ればいい。 そうすれば周囲の建物とのバランスも取れるし、外観にも無理がない。 まさに、お客様の「非常識な要望」と、僕の「常識的なアイデア」が奇跡的に合致した瞬間だった。 玄関から中へ入ると、階段を5段だけ下がった場所にオーディオルームがある。 ここはまるで“秘密基地”のような空間だ。 窓は最小限、防音材をふんだんに使い、天井高3.5m。背の高い書棚にはしごを設け、圧倒的な没入感を生み出している。 この部屋の上は寝室になっていて、そこからバルコニーへと繋がる。 バルコニーはウッドデッキ仕上げで、一般的な段差をなくし、部屋の延長として使える設計に。 実はこれは、僕が積水ハウス時代に描いていた「理想のバルコニー像」を再現したものだ。 雨水処理や視線の抜けを考慮し、機能美を追求している。 土地の南東には、奥様の趣味であるお花の部屋が設けられている。 趣味と機能が自然に同居する、まさに“暮らしを楽しむ家”になった。 この案件は、僕たちエグセファームにとっても創業間もない頃の2棟目。 僕自身のアイデアが初めて実現した原点でもある。 大手ではできない、いや、「やらない」設計に挑戦できる場を自分で作ったからこそ実現できた家だった。 希少地(=崖地、狭小地、変形地)は、一般的には「家が建てにくい」とされる。 でも、住む人の希望とアイデアが合致すれば、その土地は唯一無二の価値を持つ。 今回の事例は、土地と希望と技術が交差した「奇跡の縁」で生まれたも…
土地の声に耳を澄ませば、常識を超えたアイデアが湧いてくるーーー 僕たちはこれまで、「希少地」と呼ばれる崖地や狭小地、変形地など、扱いが難しいとされる土地にこそ価値が眠っていると信じ、住まいづくりを続けてきました。 振り返れば一つひとつが挑戦の連続でしたが、その中で確信したのは、“土地の声に耳を傾けること”こそが、すべてのはじまりだということです。 これからご紹介する住宅も、まさに「希少地」の真骨頂でした。 最大10メートルもの高低差を持つ崖地。 多くの人が「無理」「売れない」と言ってしまうような土地。 でも僕には、この土地が何かを語りかけてくるように感じました。 可能性がある。ここなら、面白い住まいができる。そんな直感が、いつものように僕の中に芽生えたんです。 実際、この家の地下には2台の車が入るインナーガレージを設け、その隣にはゴルフシミュレーター室を配置しました。 夜でも気兼ねなく楽しめるよう、地中に埋めることで防音効果を確保しています。 そこから階段を上がると、高天井の玄関ホール。 さらにもう一段階段を上がるとリビング。 高低差を自然に活かし、空間の流れがスムーズに繋がっていきます。 住まいの中心となるリビングには、僕自身もこだわりを込めました。 天井の高さを揃えることで、構造的な強さと美しさを両立。 そしてその奥に続く和室。 ここは、少し階段を上がって配置しました。この“段差”が、空間に物語を与えてくれます。 和室に足を踏み入れると、まるで茶室のような凛とした空気が広がります。 黒の玉砂利、柔らかい障子の光。 和のエッセンスをモダンに融合させたこの空間は、僕自身も気に入っています。 住まいの設計において、僕は常に“想像力”を大切にしています。 「ここには何が生まれるか」「この高さから見える景色はどんなものか」。 現地に立ち、手で地面を触れ、そこから浮かび上がってくるイメージを形にする。 そして、それを実現するにはどうすれば良いか。そう考えていく中で、常識を捨てたアイデアが次々に生まれてきます。 たとえば今回も、高さ制限や構造上の制約と戦いながら、リビングの天井を計画通りの高さに持っていくために、他の空間とのバランスをとりました。 その結果、意図した通りの快適な空間が生まれ、強度的にも美しさ的にも納得のいく設計になりました。 こうして完成した住まいは、最初の…
だんだん暑くなってきたと思っていたら、いつの間にか真夏がやってきましたね。 この時期は海やプールに入って涼しさを感じたい私ですが、皆さまはこの暑い夏をどのようにお過ごしでしょうか? さて、今日はおすすめプランのご紹介です! 約2mの土地の高低差を利用した、建物に段差を造った設計です。1番のポイントは高い天井を設けたリビング。今回のプランではリビングまでに段差がありますが、その先の天井高は約3.5mと高くなり、開放感のある空間になっています。毎日が快適に暮らせる動線の中に、長く滞在する空間を広くすることで家族が心地良くくつろげる、そんなリビングを表現しました。 動線に段差を造ることで空間が広くなるほか、深みを与える設計が可能になります。 高低差のある土地でお悩みでしたら当社までお気軽にご相談ください!!エグセファームの特徴 | エグセファーム株式会社 | 希少地も得意なエグセファームに自由設計についてご相談ください! Staff: 髙田
スタッフブログを見て下さりありがとうございます。 今回はヌックスペースについて説明していきますね。 まだあまり馴染みのない人も多いと思いますが、SNSなどで検索するとかわいいインテリアが多数UPされています。 ゛ヌック“とはおおまかに…ゆるやかに空間を区切ったくつろぎスペースの事です。半個室のようなものでしょうか? こちらは窓際でソファ代わりとしても活躍するヌックです。縁側のように眺望を楽しみながらゆったりできそうです。本棚やPCなどを置くといった事もできます。 こちらはダイニングです。ベンチやテーブルを造作してカフェのようにする事も可能です。 おまけです。階段下をペットスペースやキッズの秘密基地にするのもありかもしれません。 楽しく家づくりをしていけたらと思います。新築でもリフォームでも相談お待ちしています! 宮崎
物件概要に様々な条件の記載があるかと思いますが、今日は「風致地区」について少しお話させていただきます。 そもそも風致とは「自然の景色などのおもむき、あじわい」という意味で、風致地区は都市に残された水や緑などの貴重な自然環境を守る地域として指定されています。 高層マンションやビルが建てられない低層地域によくみられる条件の1つですが、簡単に言えば「せっかくの自然や綺麗な景観を建物で壊さないようにしよう」という考えです。 建物を建てる際には以下のような制限があります。 ・建ぺい率 ・建築物の高さ ・外壁後退距離の設定 ・建築物の外観や色の調和 ・緑地の確保 様々な建築制限を受けますが、まわりの建物と調和した美しい設計が求められるため、建築士や設計事務所と一緒につくる“本当に良い家”が建ちやすいとも言えます。 都心でありながら閑静な住宅地や良好な自然環境が保たれた街並みの中で暮らしをお考えであれば是非とも一度エグセファームまでご相談ください! 【お知らせ】 当社の分譲住宅(現在工事中)を販売しております!是非ご覧ください。 ↓↓↓ ・名古屋市千種区春里町 ・名古屋市千種区徳川山町 Staff:髙田
「希少地」とは、狭小地・変形地・崖地など、一般的には“敬遠される”ような土地を指す言葉です。しかし、エグセファームではそうした場所を“唯一無二の可能性を秘めた素材”と捉えています。希少地に建てるからこそ得られる副産物――それは、建築が完成した時に初めて気づける特別な体験です。 僕の自邸も、まさにそんな希少地に建てられました。 リビングは2階に配置していますが、南側の隣地が高台になっており、視線が遮られるどころか、眼前には鬱蒼と茂る木々が広がっています。まるで1階にいるような落ち着きと、自然の気配を間近に感じる安心感。さらに、バルコニー越しに“もう一つの庭”をつくる計画もある。2階に専用庭があるという発想は、まさにこの希少地だからこそ生まれた副産物なんです。 設計をする時、僕はまず「間取り」から考えます。なぜなら、暮らしの快適さは生活動線の良さから生まれるからです。どれだけ美しい外観でも、中の動線がチグハグであれば意味がありません。まずは内部空間の最適解を描き、そこから“その間取りにふさわしい外観”をつくり込んでいく。それが僕のスタイルです。 ただ、図面を描き始める前には、しばらく“頭の中で寝かせる”時間をつくります。お客様の声を聞き、その暮らしの背景や思いを反芻しながら、日々の中でさまざまな建物や風景を見て、ふとした瞬間に「今回の家にはこれだ」というひらめきが降りてくる。その瞬間まで、無理に形にしようとはしません。 自邸では、和室の落としがけ(下がり壁)を通常よりも大胆に低くデザインし、そこに格子を組み込んだり、和室には珍しいペンダント照明を取り入れたりと、従来の「こうあるべき」という考え方をことごとく手放しました。押し入れの建具も枠を無くし、完全フラットに。 自分の家だからこそ“やりたい放題”に思えるかもしれませんが、これは裏を返せば、「誰かの常識ではなく、自分自身の暮らしに最適化された空間づくり」なのです。 例えば、キッチンとダイニングテーブルを完全にフラットに接続させたことで、調理中にすぐ隣で子どもが宿題をしたり、家族が自然と集まる空間ができました。 階段はスペース効率を考え、螺旋に。細かいところにまで“住むための理由”が詰まっています。 希少地には、常に「制限」がついて回ります。斜面だったり、狭さだったり、変則的な地形だったり――でも、それをマイナスと捉え…