8月は稀にみるノロノロ台風で被災された方もいらっしゃるかと思います。 温帯低気圧に変わっても、大雨被害のニュースがニュースで流れるたびに 最小限に治まってほしいと願うばかりです。 九州では建物被害もたくさんあったようですね。 こんな状況ではありますが、台風が来る前に九州へ行くことがあり、 ついでに長崎の端島(通称軍艦島)へ行ってきました。 その際に、台風が来るたびに建物がどんどん崩れている、と説明を受けました。 それが、大正時代に作られた日本で初めてのRC共同住宅であります。 こちらの建物、数々の台風に遭いながらもここまで持ち堪えているようです。 昔、1年以内に壊れると言われながらも未だに壊れずにいるこの建物、日本の技術の高さを感じます。 ただ、世界遺産の対象施設ではないので、補修工事等はされないとのこと。 個人的にはこの廃墟感が好きなので、非常に残念ではありますが仕方ないですね。 ちなみに世界遺産はこちら⇓ 明治時代に建設されたものが対象なので、修復保存作業がされております。 日本の近代化を支えたこの島の歴史をもっと知りたいなと思いました。 この島は、フォルムが軍艦に似ているので軍艦島と呼ばれるようになったようですね。 かっこいいですよね。 建築に携わる人間として、こういった建物や施設を見てとても刺激を受けました。 お客様の建物を設計する際、この経験が生かせるといいな、と思っています。 担当:小林
建設業をしていて毎年この季節は台風が来るので進路と風速は気にしています。 なぜなら台風は風を持ってくるからです。 ニュースでも建設現場の足場パネルがめくれる、足場が傾く、若しくは倒れている映像を見たことがあると思いますが、現場を任されている身としては他人ごとではい事柄です。 なので台風が出来ると進路といつ頃から影響が出てくるか気にして、進路によっては足場が倒れないようにネットをまとめたり、物が飛ばないようにして台風を迎えます。 他にもやる事はありますが、これからも近隣さんにはご迷惑をかけないよう安全第一で現場の進行に努めてまいります。 欲賀
住宅の屋根には、さまざまな種類の形や葺き方、屋根材があります。今回は屋根の種類をご紹介します。 一般住宅の屋根 日本の住宅では、以下の4つの屋根素材が一般的です。ガルバリウム、瓦、スレート、アスファルトシングル ガルバリウム ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。 メリット● 軽量で耐震性が高い● 金属素材としては錆びにくい● 防水性が高い● 安価で工事ができる「カバー工法」に最適● 複雑な形状の屋根にも対応できる デメリット ● キズが付きやすい● 防音性が低い● 塗装が必要 瓦 瓦とは、粘土を焼いて作る瓦素材です。「陶器瓦」や「いぶし瓦」などとも呼ばれます。 メリット● 耐用年数が長い● デザイン性が高い● 断熱性が高い● 防音性が高い● 結露しにくい デメリット● 工事費用が高い● 重いため耐震性が低下する スレート スレートとは、セメントなどを材料として作る板状の屋根材です。 メリット● 工事価格が安い● 瓦よりも軽くて耐震性が高い● 工事できる業者が多い デメリット● 割れやすい● 塗装が必要● 2004年以前の商品はアスベストを含む恐れがある アスファルトシングル アスファルトシングルとは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石を吹き付けたシート状の屋根材です。 メリット● 軽量で耐震性が高い● 錆びない● 割れない● デザイン性が高い● 複雑な形状の屋根…
前回は日本ならではな蔵(土蔵)のお話をさせて頂きましたので、今回も日本ならではの東屋を紹介させて頂きます。 東屋(あずまや)とは公園などではよく見かけますが、四方の柱だけで、壁がなく、寄棟の屋根をもつ、休憩や眺望をする目的で設置された簡素な建屋です。『四阿(しあ)』とも呼ばれ、『阿』とは棟という意味で四方に軒を下ろした屋根を持つ建築物を意味するそうです。 最近では、洋風的なパーゴラ、モダンなアルミのテラスでお庭に作られる方が多いですが、日本ならではなお庭つくりなら東屋はかなり良いと思います。 ただし、専門的なお話をしますと注意するべきこともあります。東屋は簡素な建物であるとされているため、構造として建築基準法の基礎や躯体などは適用除外ができてしまいます。これによって地耐力や外力(地震や風圧力)などの計算や仕様をおろそかになりがちになってしまいます。最近では台風や地震などで倒壊している事例もみられます。小さくてもあくまでも建物なので倒壊してしまえば、人的被害がおこります。 安全で快適なご提案をお求めの方はぜひエグセファームにお越しください。 高橋
前回の私の投稿に続き、今回も私からはスペインのグラナダを紹介したいと思います。 前回の投稿ではグラナダまでの工程と街並みを紹介させていただきましたが、今回はグラナダで一番の人気スポットでもある『アルハンブラ宮殿』の紹介をさせていただきます。 とはいっても、アルハンブラ宮殿の紹介はプロの方たちのサイトで詳しく書かれているので、私が感じたことを書かせていただけたらと思います。 今はバルセロナのサグラダファミリア、グエル公園など事前予約(抽選の場合もあり)が無いと中には入れません。アルハンブラ宮殿も同様に予約なしでは入れませんでした。 とにかく細やかといった印象のアルハンブラ宮殿内は、これは絵を描いたのかな?と思われる模様が全て細かいタイルで装飾されていました。今はそんな線一本ずつ貼っていくといったタイルの施工は考えられないですし、職人も嫌がるだろうなといった印象です。おそらく50㎝角の範囲を貼るのに1日かかりそうです・・・ 中庭の作りこみも美しく、建築は建物だけでなくそこから見える景色の大切さを再認識しました。 ところどころに噴水や池が造られていますが、すべて高低差を利用した水圧のみで水を流しており、現代のポンプなどで人工的に圧をかけて水を出すといったことはしていないそうです。800年前のまま変えていないと聞いた時は、昔の人達のほうが建築に真摯に向き合い、物で何とかする今の時代と違って 頭を使って自然や地形を取り入れた計画をしていたのですね。 そして今回一番行きたかった要塞『アルカサバ』 ここに向かう途中で、私の好きな韓国ドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』の中で最終ダンジョンに向かう地下への階段を横に見ながら、要塞の頂上まで手すりの無い階段を登っていきました。 ここからの景色は絶景で、世界遺産でもあるアルバイシン地区の街並みを一望できました。屋根の色、壁の色も統一された美しい風景を見て、古き良きものを残していく大切さを感じました。 ここは本当に美しく、平らな場所ではなく、傾斜地に沿って建てられたからこその美しさでもあるなと感じました。傾斜地を手掛ける私達としては、こういった何百年も残る街並みを作っていきたいと夢見る時間でした。 次回の私からの投稿は、アルハンブラ宮殿の谷向こうにあるアルバイシン地区の紹介をさせていただきます。今回もお付き合いいただき有難うございました。…
あっという間に8月も後半に入りました。まもなく秋の季節がやってきますが、日頃の尋常ではない暑さから予測すると今年も残暑が長引きそうですね。。。 さて今回は、新築をご計画のお客様に提案させていただく参考プランをご紹介致します! 土地の選定から始まったのですが、第一にビルトインガレージをご希望でしたので、あえて高低差のある土地を選び、当社の得意としている希少地設計を活かした建物プランを作成しました。 ◆ビルトインガレージ+豪華4LDKのハイエンドな邸宅。 ◆SE構法の採用で大窓や吹抜けによる開放的な空間を演出。 ◆リビング階段を設け、家族とのコミュニケーションを取りやすく◎ ◆リビングからランドリールーム(LR)まで真っすぐな生活動線。 ◆約100坪の広大な敷地から確保できるお庭を、BBQや家庭菜園など様々な用途に利用できる。 ※SE構法については、過去のこちらのブログをご参照ください。 ご計画の建物によっては高低差のある土地だからこそ実現できるものもあります。 平らな土地では難しい地下室・半地下室を間取りに組み込むことができるほか、LDKに段差を加え、吹抜けの印象に近い高天井を設けることも可能です。またそれらに伴い外観も立体感が増すため、よりデザイン性の高い建物を創ることができます。 家づくりに関して、高低差のある傾斜地に限らず、変形地・狭小地など、あらゆる土地の特性を最大限に引き出すとともに、当社でお客様の理想を叶えるお手伝いができれば幸いです。 「地下室をつくりたい!」「限られた空間でも快適で広いリビングがほしい!」など、皆様の夢が詰まったマイホーム計画をぜひ一度お聞かせください! Staff : 髙田健斗
8/8 日向灘で震度6弱、翌日の8/9には神奈川県西部で震度5弱と南海トラフ地震臨時情報が発表され、「1週間程度、日頃からの地震の備えを再確認」が呼びかけられました。そして本日8/19の午前0時50分ごろ茨城県北部で震度5弱の地震が発生しています。地震活動が活発化しているように感じますが、南海トラフ地震は駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として過去に大きな被害をもたらした大規模地震です。これまでに100~150年の周期で大規模な地震が発生しており、地震調査研究推進本部の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70~80%(令和4年1月1日現在)とされているようです。 ”南海トラフで発生する地震”で予想される揺れの強さや液状化の可能性を示したもの=「地震ハザードマップ」となります。名古屋市で作成されている「地震ハザードマップ」になりますが、多言語(英語・中国語・ベトナム語・フィリピン語・ネパール語・ポルトガル語・ハングル語・スペイン語)に対応しており、そして「やさしい日本語版」という地震ハザードマップもあり、漢字にはすべてふりがなが振られています。日本語を覚えたての外国人や子供でもわかるように!!という配慮から作成されました。また、通常版の地震ハザードマップにはただ「液状化」と書いてありますが、「やさしい日本語版」では「液状化(地震の揺れで地面が沈んだり・ぬかるんだりすること)」となっていたり、震度も「震度(揺れの強さ)」とわかりやすい表現で表記されています。誰もがわかるように配慮する視点をもつことの大切さをこの地震ハザードマップから感じます。 名古屋市:地震ハザードマップはこちらから→https://www.city.nagoya.jp/bosaikikikanri/page/0000154013.html 快適な暮らし(住宅)を提供する当社が目指すべき視点も暮らしやすい住宅=”お客様への配慮からの提案と設計施工”につながっていくかと思います。大切な家族が集い、安全・安心な暮らしのお手伝いがエグセファームでできましたら幸いです。 staff:木村
お盆休みが終わりを迎え、弊社では本日より通常出勤となりました。 息子が社会人になった我が家には双方実家から帰省する様リクエストも無く、いつもの土日と変わらない数日を過ごしましたが、皆様のお盆休みはいかがでしたでしょうか。 今回は変形地での3階建てアパートプランをご紹介します。 ポイントは3点 ・建蔽率いっぱいの1LDK×9戸の「木造3階建て」計画 ・敷地形状を活かした希少地設計 ・来客時も安心な独立性が高い水回り アパート計画もエグセファームにお任せください! staff:村井
先日自宅の隣の土地を購入している友人より、この土地を子供たちの遊び場件、 災害時にも避難し利用できるようにできないかと相談されました。 その土地は隣家の庭だった部分ですが、かなりの間手付かずで、 数本の大木と雑草が生い茂るちょっとしたジャングルです。 大木の枝が自宅の方にも伸びてきて外壁にさわるとのことで、 一度大枝払いをした後のタイミングでした。 自宅のすぐそばに大きな公園があり、そこが災害時の避難場所になっているとのこと。 こんなに近いのならば、今はまだ空いている隣の敷地で避難生活を送れるのではないかとの考えです。 では避難場所として庭にあったらいいものとは何か? ・バーベキュー炉(調理ができ、暖も取れる) ・雨水タンク(タンクとは別に給水管は自宅の方から分岐して立水栓を新設しておく) ・テントが張れるスペース ・電源の確保 (ポータブル電源や発電機とは別に、自宅の屋外電源から分岐して庭で使用する電源を新設しておく) また災害時だけでなく、普段子供たちが遊べる庭をとの要望には、 テントを張るスペースにはプールを置いたり、 ブランコやハンモック、日除けのシェードを固定するに足りる大木はあるので利用。 見守る大人たちの居場所も心地よい空間にしておきたいので、照明計画や植栽スペースの整備。 バスケットゴールが欲しいという息子まで現れ、では舗装された平場がいるでないか・・・、 とプランニングすることが楽しくなってくる。 将来子供たちの誰かが家を建てるかもしれないと購入している土地だけに、 その時がくれば壊してしまうことにはなるので、あまり作り込んでしまうのも違う。 予算だってある。 できるだけ今残っているものを活かしておくのがベストだと考えます。 普段からリビングダイニング前の屋外テラスで食事をとることの多い友人家族。 子供たちの成長により変化していく庭のありかた、 たとえ必要がなくなり壊してしまうことになっても、それはその役目を終えたのだと。 そうやって何事にも変化を受け止め、受け入れてしなやかに前に進んでいける友人家族は人生を楽しんでいる。 これからも、私たちのgardenpeaks長久手officeは、皆さんの理想の庭や外構を実現するために精一杯サポートしていきます。ぜひお気軽にお立ち寄りください!場所は、こちらから デザインだけでなく、現場の施工管…
ここ近年、地震のみならず極端な天候現象が頻発しているように感じます。特に最近の夏の時期は毎年国内のどこかしらで集中豪雨や台風などによる大規模な水害の被害が発生しています。年々災害の数や規模が増大しているような気がしてなりません。そこで今回は「災害と建築」をテーマに取り上げてみたいと思います。 今回紹介するのは無印良品の家です。あの無印良品が家も作って販売していることはあまり知られていませんが、無印良品グループで「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは5月から「インフラゼロハウス」の試泊を始めました。まだまだ実証実験段階の住宅で5月から試泊も開始しました。これらの試泊を通じて住み心地や仕様・設備に関する課題や要望を洗い出し、25年の実用化に向けて改善していくそうです。 インフラゼロハウス|無印良品の家https://www.muji.net/ie/infrazerohouse/#posting ※参考動画「無印良品」インフラゼロの“未来の家” オシャレな部屋の驚きの機能とは?【サンデーLIVE!!】(2024年5月19日) (ANNnewsCH)https://www.youtube.com/watch?v=broKfsdIqvs&ab_channel=ANNnewsCH 【開発者インタビュー】電気や水のない場所でも暮らせる未来の家とは?インフラゼロハウス開発者に話を聞きました (無印良品の家)https://www.youtube.com/watch?v=J4omv9G6vo4&ab_channel=%E7%84%A1%E5%8D%B0%E8%89%AF%E5%93%81%E3%81%AE%E5%AE%B6%2FMUJIHOUSE 「インフラゼロハウス」はトレーラーハウスとして作られているため車検が必要であり重量や大きさなどは車両としての制限を受けます。 (厳密には違うものらしいですが)そのため建築物ではないため建築確認申請などは不要で固定資産税もかからず、通常の建築に制限のある土地にも設置できます。コロナの影響により2拠点生活などのライフスタイルを選択する人が増加しています。今の時代に合った面白い試みと私は思います。 水害対策として建物をどのようにすべきかと考えたとき、私は現段階では「逃げる」しかないのかなと思います。現行法において津波を…