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木造建築の作り方②地盤調査

 

地盤調査 ってなに。。。。

この度の地震によって引き起こされた悲劇的な出来事に対して、心を痛めています。被災者の方々には、心からお見舞い申し上げます。

 建物を建設する前に大切な要素として「地盤調査」があります。どんなに耐震性の高い家をつくったとしても、地盤がおろそかだと、家の重量や地震、台風などによって建物が傾いたり、沈下したり大きなトラブルが生じる可能性があります。ですから、建物を建てる上で大切な要素なのです。

 しかし、いきなり地盤調査をするわけではございません。地盤が固いだけでは建物を安全に保つことができないからです。なぜならば、土地の特性によって土地の標高や地形、地質、地盤の種類、地下水位、埋立地、地震の発生頻度などで安全性が変わってくるからです。例えば酸性の強い土があるとセメント系の地盤改良する時に硬化しない不具合が出たり、地下水位が高いと地盤面に空洞ができたり、液状化現象がおきたりするからです。以上のことを考慮して地盤調査を行います。

地盤調査の方法には、一般的に3つの種類があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

1⃣スウェーデン式サウンディング試験・・・先端にドリル状の部品(スクリューポイント)がついた鉄の棒(ロッド)を地中にねじ込んで地盤強度を測定してます。

メリット                                                              ①調査時間が短くて済む。 ②費用が他の調査に比べ安価。 ③狭小地、傾斜地でも調査が可能。④ポイント数を多く取れるので地盤の変化をよく捉えることが出来る。 

デメリット                                                           ①土質資料の採取が出来ない為、概略的な土質判定しか出来ない。 ②深部までの調査は不可能。(深度10~15m程度まで)

 

2⃣ボーリング試験・・・機械を使用して土地に穴を掘り、ハンマーを落として強度を確認していく方法となります。信頼性の高い調査方法とされており、支持力を知ることができます。ほかにも地層の強度や、地下水位を調べることが可能です。

メリット                                                              ①硬い地盤での掘削調査が可能。 ②深い層での調査が可能。 ③土質試料を直接採取するので詳細な地盤の特性を調べることが出来る。④支持層の確認が出来る。

デメリット                                                           ①スウェーデン式サウンディングなどに比べると費用が比較的高い。②調査スペースを確保する必要がある。③調査期間が数日間掛かる。

 

3⃣平板載荷試験・・・地盤の支持力を正確に調べるための調査方法です。

メリット                                                              ①騒音や振動が出にくい。 ②調査にかかる時間が比較的短い。 ③準備や撤去に手間がかかりにくい。

デメリット                                                           ①小さな鋼板を使用するため、敷地内で調査できるポイントが限られてしまう。②深さ60cmまでの地点しか測定できないため、深い地盤の軟弱層があった場合見抜けないおそれがある。③礫地盤は過大評価になる可能性がある。

のように調査方法にも色々とコストや特徴によって様々な方法があります。建てる建物の構造やボリュームによっても調べ方は変っていくので注意が必要です。

今回は以上です。次回は改良方法についてご説明いたしますね🤗🤗🤗

Staff, MAY