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クリニック医療設計②

今回は前回に引き続きクリニックの設計するうえでのポイントなどをご説明させて頂きます。医療設計で最も大切なことは、クリニックは患者さんのための空間であるという点です。診療コンセプト、経営理念を策定する際にどのような医療を誰に向けて提案するかを深く考えることで、それぞれに合った設計があるからです。例えばコンセプトであれば地域に根付いた親しみやすさをコンセプトにするのか、高度な技術を持った医療機器を導入することで最先端の医療や高級感を出すかなど、外来される患者さんの目的や診療科目によってもかなり変わってくるでしょう。常に誰のために、どのような医療を提供するための空間なのかは意識して設計していくことが大切です。

そのうえで特に患者さんファーストの視点で重要視することはプライバシーの保護です。診察室や処置室では、適切な間仕切りやパーテンションを設け外に姿が見えないことはもちろんのこと、よりプライバシーの高い空間では防音設計を行い患者さんやスタッフなどの声も外部に漏れないような配慮が必要になります。

動線を考えることも患者ファーストの考えと一致いたします。例えば患者さんの動線は待合室や受付エリアでは適切なスペースを配置し、診察室や検査室などの動線をスムーズにすることで患者さん同士の接触も最小限に抑えつつ診察の回転率を上げることが出来るので、より多くの患者さんを診察等出来ることに繋がります。又、スタッフの動線を裏方にして患者さんと交差、接触しないで効率よく業務を行えるようにすることも患者さんにとっての動線配慮の設計になります。

その他にも、感染症対策や衛生管理も患者さんのために気にして設計しなければなりません。感染症対策としては、新型コロナをきっかけに内科だけではなく、すべての診療科に対してソーシャルディスタンスを意識した設計が増えてきています。適切な換気を確保できる換気設備や、消毒しやすい素材、発熱外来による他の患者さんとの動線分離などが挙げられます。衛生管理は清掃しやすい床材や壁材、ゴミ処理における感染性廃棄物と一般廃棄物の分離と適切処理などが挙げられます。

緊急時や災害時による対応も、患者さんやスタッフが速やかに避難できるように、わかりやすい避難経路や消防設備を配置することが求められます。

細かくいえば、その他にも内装や設備のことなどありますが、今回は患者さん目線でのポイントを説明させて頂きました。次回は診療科目別でどのような設計配慮が必要になっていくかをご説明させて頂きます。

髙橋