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No.2「常識を捨てたら家は広くなる」—本当の自由設計とは何か?—

住宅設計の世界では、「自由設計」という言葉をよく目にします。

しかし、その多くは企業側の都合によって制約された「限定的な自由」に過ぎないことが多いのです。

僕が考える「本当の自由設計」とは、ただ選択肢を増やすことではなく、そもそも当たり前と思われている常識や制約を取り払うところから始まります。

●「自由設計」の矛盾

よく見かける住宅ブランドや建築プランでは、「自由設計」とうたっていても、実際は決まった規格の中から選ばされているだけ、なんてことが多いんです。

例えば、柱と柱の間の距離、天井の高さ、外壁の形状など、見えない「ルール」が存在していて、それが設計の自由度を縛ってしまっているんです。

僕自身、以前はそういった枠組みの中で設計をしていましたが、次第に「これって本当に自由と言えるのか?」と疑問を持つようになりました。

お客様の要望に応えたいのに、会社のルールや効率化のための制約に縛られて、思うような提案ができない。そんな経験が、今のエグセファームの家づくりに繋がっています。

●希少地だからこそ叶う、本当の自由

「希少地」とは、僕たちが定義している、家を建てるのが難しいとされる土地のことです。狭小地、変形地、崖地なんかが代表例ですね。

多くの人は、こういった土地には制約が多くて自由度が低いと思いがちですが、実はその逆なんです。決まったパターンで対応できないからこそ、ゼロから自由に考えることができる。これが、本当の意味での自由設計だと考えています。

僕たちは、構造に間取りを合わせるのではなく、まず「どんな暮らしがしたいか」というところから考えます。家族の動線や生活スタイル、機能美を大切にして、その理想の間取りに合う構造を選んでいきます。この逆転の発想こそが、土地の個性を最大限に活かし、唯一無二の住まいを生み出す方法なのです。

●選択肢があること、それが「自由」

本当の自由設計というのは、施主が「選ばされる」のではなく、自分で「選ぶことができる」状態のことなんです。

僕たちは、木造軸組工法、軽量鉄骨工法、鉄筋コンクリート工法、SE構法など、さまざまな工法を扱っています。お客様の予算、デザインの好み、ライフスタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことができます。

ここで大事なのは、「選択肢がある」というのが単なるオプションの話ではないということです。企業の効率や生産性を優先した結果としての選択肢ではなく、あくまでもお客様の理想を叶えるために用意された選択肢。

僕たちは、土地の形や特性、お客様の希望をしっかりヒアリングして、一から考え抜いた提案をします。

●常識を捨てた先にある可能性

「常識を捨てたら家は広くなる」

この言葉には、物理的な広さだけではなく、発想や可能性の広がりという意味も込められています。

例えば、崖地ならその高低差を生かして、わざわざ土地を平らにする必要なんてありません。

段差を活かした立体的な間取りにすれば、景色も開放感も格段に良くなります。

狭小地なら、限られた空間をどう効率的に、そして豊かに使うかを考えることで、驚くほど快適な住まいができあがるんです。

変形地?むしろおもしろい形の家が作れるチャンスだと思っています。

三角形の土地なら三角形の家を作ってみるとか、土地の形に合わせて個性的な外観やユニークな内部空間をデザインすることで、世界に一つだけのオンリーワンの住まいになるんです。

●まとめ

僕たちエグセファームが目指しているのは、「家を建てるために土地を選ぶ」ことではなく、「土地の個性を活かして家を建てる」ことです。

希少地という、一般的には難しいとされる土地にこそ、発想の自由が広がっています。

常識を捨てて、既成概念にとらわれないことで、誰もが驚くような家が生まれますし、そのプロセスこそが、僕たちの家づくりの真髄なんです。

もし、今までの家づくりに少しでも違和感を覚えたことがあるなら、僕たちエグセファームに一度相談してほしいです。どんな土地でも、どんな希望でも、常識に縛られない自由設計で、あなただけの理想の住まいを一緒に形にしていきましょう。

代表:牧田久義