私の国ミャンマー、2025年3月28日、午後0時50分頃(現地時間)、ミャンマーのザガイン地方を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。その後には、同地域でマグニチュード6.4の地震も発生しました。
これらの大きな地震は、震源の深さが約10kmと非常に浅く、ザガイン地方をはじめ、近郊のマンダレー(人口150万人が暮らすミャンマー第2の都市)では建物や橋の倒壊が報告されるなど、甚大な影響を及ぼしています。また、隣国のタイや中国でも大きな揺れが観測され、高層ビルの倒壊による死傷者の発生など、広範囲に被害が出ています。

日本でも地震多いですが安心して住める家を建てるためにも、地震に強い設計や改修を知ることは大切です。
地震に強い家の構造
地震に強い家をつくるには、地震に強い家の構造を解説したいと思います。
「耐震構造」「制振構造」「免震構造」の3つがあります。

耐震構造
耐震構造は壁や柱などを使って、地震の揺れから耐える構造です。2×4住宅とも言われる耐震構造もあり、頑丈な壁を組み合わせることで、耐震性のアップを実現しています。戸建て住宅では、このような耐震構造が採用されるケースが多いです。
メリット 1:追加コストが必要ない。
2:設計上の制約が少ない。
3:工期が短くて済む。
デメリット 1:地震の揺れがダイレクトに伝わる。
2:家具倒壊のリスクは高い。
3:地震後はメンテナンスが必要となる。
4:建物の価値を保全できる構造ではない。
免震構造
免震構造は、建物と基礎の間に免震装置を採用する構造です。地面となる基礎が揺れていても、免震機能で建物は揺れていない状態となります。3つの構造の中でも1番地震に強い構造で、タワーマンションや高いビルで採用されている構造です。
メリット 1:建物の損傷や家具の倒壊を最小限にできる。
2:本来の耐震性能を維持できる。
デメリット 1:コストが高く、施工できる会社が限られる。
2:縦揺れに弱い。
3:台風などの強風に弱い。
4:耐用年数の評価が十分に確立できていない。
5:制震装置の設置場所や数が効果に関与。
制震構造
制震構造は、壁の内部に地震の揺れを吸収する装置を採用した構造です。「ダンパー」と呼ばれる装置で、地震による揺れや損傷のリスクを最小限に抑えてくれます。耐震構造よりも揺れを抑えることができ、免震構造よりもコストパフォーマンス良く取り入れることが可能です。
メリット 1:揺れによる建物の変形をおさえられる。
2:本来の耐震性能を維持できる。
3:免震工法よりも低コストにできる。
4:メンテナンスを不要にできる。
5:台風などの強風に強い。
デメリット 1:地盤が緩いと十分な制震効果が得られない。
2:後付けの際に十分な効果を発揮できない可能性がある。
3:建物内部へのダメージは「免震」よりも大きい。
最近の注文住宅は、多くの場合、耐震等級3(最高等級)の耐震性を備えていますが、南海トラフ地震のようなM8〜9の大規模地震を考慮すると、それ以上の耐震性能や耐火性が必要になるケースもあります。ご心配の方はエグセファームにご相談ください。

MAY