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木造建築の造り方⑪ サッシ工事

暑い夏や寒い冬に、空調を使っても部屋の温度が快適にならないと感じたら、家の断熱について考えてみましょう。窓は自然光を取り込むと同時に、熱の出入りも大きくなってしまいます。住宅の断熱性能を高めるなら、断熱窓の取り付けがおすすめです。
今回は断熱窓の4つの効果をはじめ、断熱性の高いガラスとサッシの種類を解説します。
熱には、温度の高いところから低いところへ移動しようとする性質があります。熱が移動しようとする性質を遮るのが、断熱です。
家の中で熱の出入りが最も大きい場所は窓です。せっかく冷房を効かせていても、夏は窓から侵入した熱が室温を上げ、冬は室内のあたたかい熱が窓から逃げてしまいます。熱の出入りを防いで、室温への影響を少なくするのが断熱窓です。
「断熱」とよく似た言葉として「遮熱」があるので、違いを抑えておきましょう。
断熱
壁内部に伝わる熱の量を減らす

遮熱
日射を吸収しないように反射する


断熱は冬に熱が逃げていかないようにするとともに、夏には外からくる熱を侵入させないようにします。それに対して遮熱は、夏に熱の侵入を防ぐのが主な目的です。
断熱窓の主な効果 _ 木製サッシ: 天然素材で温もりと高い断熱性を持つ。夏は涼しく冬は暖かくなる。窓に発生する結露を防げる。光熱費の節約につながる。ヒートショック予防につながる。

断熱性能に優れた窓ガラスの種類_ 断熱窓に使用するガラスは、主に3種類です。

ペアガラス
ガラスを何層か重ねたものを複層ガラスと呼んでおり、特にガラスを二重にしたものがペアガラスです。2枚のガラスの間に空気が入る層をつくることで、断熱性能を高めています。
トリプルガラス
複層ガラスの中でガラスを三重にしたものが、トリプルガラスです。ペアガラスよりも1枚多くガラスを使い、空気の層を多くつくっているため、断熱効果がさらに高まっています。何層にも重なったガラスは強度が高く防犯性に優れていますし、ペアガラスと比べて遮音効果が高いのも特徴です
Low-Eガラス
Low-E膜という特殊な金属膜でコーティングしたガラスのことです。Low-E膜には、太陽の熱や室内の熱を反射したり吸収したりする効果があり、断熱効果をさらに高めてくれます。

サッシの主な種類は以下の通りです:

アルミサッシ: 軽量で丈夫、耐久性に優れている。デメリットとして断熱効果が劣るで現在はあまり使用れていません。

樹脂サッシ: 高い断熱性能が魅力。耐候性に劣る。価格が高い。

アルミ樹脂複合サッシ: アルミと樹脂の良いところを組み合わせたもの。

以上、MAY