前回の私の投稿に続き、今回も私からはスペインのグラナダを紹介したいと思います。
前回の投稿ではグラナダまでの工程と街並みを紹介させていただきましたが、今回はグラナダで一番の人気スポットでもある『アルハンブラ宮殿』の紹介をさせていただきます。
とはいっても、アルハンブラ宮殿の紹介はプロの方たちのサイトで詳しく書かれているので、私が感じたことを書かせていただけたらと思います。
今はバルセロナのサグラダファミリア、グエル公園など事前予約(抽選の場合もあり)が無いと中には入れません。アルハンブラ宮殿も同様に予約なしでは入れませんでした。
とにかく細やかといった印象のアルハンブラ宮殿内は、これは絵を描いたのかな?と思われる模様が全て細かいタイルで装飾されていました。今はそんな線一本ずつ貼っていくといったタイルの施工は考えられないですし、職人も嫌がるだろうなといった印象です。おそらく50㎝角の範囲を貼るのに1日かかりそうです・・・
中庭の作りこみも美しく、建築は建物だけでなくそこから見える景色の大切さを再認識しました。
ところどころに噴水や池が造られていますが、すべて高低差を利用した水圧のみで水を流しており、現代のポンプなどで人工的に圧をかけて水を出すといったことはしていないそうです。800年前のまま変えていないと聞いた時は、昔の人達のほうが建築に真摯に向き合い、物で何とかする今の時代と違って 頭を使って自然や地形を取り入れた計画をしていたのですね。
そして今回一番行きたかった要塞『アルカサバ』
ここに向かう途中で、私の好きな韓国ドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』の中で最終ダンジョンに向かう地下への階段を横に見ながら、要塞の頂上まで手すりの無い階段を登っていきました。
ここからの景色は絶景で、世界遺産でもあるアルバイシン地区の街並みを一望できました。屋根の色、壁の色も統一された美しい風景を見て、古き良きものを残していく大切さを感じました。
ここは本当に美しく、平らな場所ではなく、傾斜地に沿って建てられたからこその美しさでもあるなと感じました。傾斜地を手掛ける私達としては、こういった何百年も残る街並みを作っていきたいと夢見る時間でした。
次回の私からの投稿は、アルハンブラ宮殿の谷向こうにあるアルバイシン地区の紹介をさせていただきます。今回もお付き合いいただき有難うございました。
代表:牧田