ここ近年、地震のみならず極端な天候現象が頻発しているように感じます。
特に最近の夏の時期は毎年国内のどこかしらで集中豪雨や台風などによる大規模な水害の被害が発生しています。
年々災害の数や規模が増大しているような気がしてなりません。
そこで今回は「災害と建築」をテーマに取り上げてみたいと思います。
今回紹介するのは無印良品の家です。あの無印良品が家も作って販売していることはあまり知られていませんが、無印良品グループで「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは5月から「インフラゼロハウス」の試泊を始めました。
まだまだ実証実験段階の住宅で5月から試泊も開始しました。これらの試泊を通じて住み心地や仕様・設備に関する課題や要望を洗い出し、25年の実用化に向けて改善していくそうです。

インフラゼロハウス|無印良品の家
https://www.muji.net/ie/infrazerohouse/#posting
※参考動画
「無印良品」インフラゼロの“未来の家” オシャレな部屋の驚きの機能とは?【サンデーLIVE!!】(2024年5月19日) (ANNnewsCH)
https://www.youtube.com/watch?v=broKfsdIqvs&ab_channel=ANNnewsCH
【開発者インタビュー】電気や水のない場所でも暮らせる未来の家とは?インフラゼロハウス開発者に話を聞きました (無印良品の家)
https://www.youtube.com/watch?v=J4omv9G6vo4&ab_channel=%E7%84%A1%E5%8D%B0%E8%89%AF%E5%93%81%E3%81%AE%E5%AE%B6%2FMUJIHOUSE
「インフラゼロハウス」はトレーラーハウスとして作られているため車検が必要であり重量や大きさなどは車両としての制限を受けます。 (厳密には違うものらしいですが)
そのため建築物ではないため建築確認申請などは不要で固定資産税もかからず、通常の建築に制限のある土地にも設置できます。
コロナの影響により2拠点生活などのライフスタイルを選択する人が増加しています。今の時代に合った面白い試みと私は思います。
水害対策として建物をどのようにすべきかと考えたとき、私は現段階では「逃げる」しかないのかなと思います。
現行法において津波をはじめとする水害に対しては「避難」を前提としてものしかありません。
大手ハウスメーカーや建設会社が企業独自で水害に強い建物を開発中なのですが実用段階までにいたっていないのが事実です。
例えば、もし河川の増水がおこるかもしれないとわかっていれば事前に建物ごと遠くに移動ができ、またある程度のインフラも整っていれば数日間ライフラインを維持できます。
まさしく災害時における「自助」ではないかと思います。
※余談ですが今回の建物は車両に積載されたものでしたが、これが船に積載されたら海や湖沼、河川などで生活できるのではと考えてしまいました。
水の上なので地震の心配もなく、水害にも対応できるのではないかと思いますがどうなんでしょう・・・。法規制等いろいろと厳しそうですが。(水上建築については機会があればもう少し深堀りしていきたいと思います。)
担当:今田