こんにちは!またもや私、MAYが投稿させていただきます。🙇♀️
今回は、改良工事のご説明いたします。建物の基礎となる地盤が弱い場合、時間が経過するにつれ地盤沈下が起こり、建物が倒壊する危険性が高まります。そのため、建物を安全に支えるための地盤補強工事を行います。地盤改良工事は、建物の安全性を確保するために非常に重要です。地盤改良工事を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。また、地盤改良工事を行うことで、建物の価値を維持することができます。✨
地盤改良工事には、①表層改良工法、②柱状改良工法、 ③小口径鋼管杭工法などがあります。それぞれの工法にはメリットと注意点があります。工法によって費用も異なります。
① 表層改良工法・・・セメントを使用して地表周辺を固める地盤改良工事のことで、地盤の軟弱な部分が地表から2mまでの浅い場合に用いられる工法です。 表層部の軟弱地盤部分を掘削し、セメント系固化材を土に混ぜて十分に締固めて強度を高めます。
メリット・・・表層改良工法のメリットは、改良深度が浅い場合は比較的リーズナブルで、小型の重機でも施工が可能な点です。また、地中にコンクリートや石などが混入していても施工できる点も大きな特徴と言えます。
注意点・・・注意点は、勾配のきつい土地では施工が難しい場合があることです。また、地盤改良面よりも地下水位が高い場合は対応できません。施工者のスキルに依存しやすく、実績を積んでいないと仕上がりの強度に影響する点も気を付けたいポイントです。
向いている土地 ・・・表層改良工法に向いている土地は、勾配があまりなく、地下水位が地盤改良面よりも低い土地です。
② 柱状改良工法・・・円柱状に地盤を固めた改良杭によって建物を支える地盤改良工事のことで、軟弱地盤の深さが地中2~8mの場合に用いられる工法です。 地中に直径60cmほどの穴をあけ、良好な地盤まで掘ります。 地盤を掘る過程で水を混ぜたセメントを注入して土と混ぜて撹拌し、円柱状の固い地盤を築くことで強化する仕組みです。
メリット・・・柱状改良工法もまた、比較的リーズナブルで住宅の地盤改良工法として多く採用されています。また、支持層がなくても施工できる場合があるといった点もメリットです。
注意点・・・特定の地盤(有機質土など)では、セメントが固まらないといった固化不良が発生することがあります。また、施工後は地盤の原状復帰が難しい点は要注意です。将来的に土地を売りたい場合、価格の低下につながる可能性もあります。改良体撤去にはかなりの費用がかかるためです。改良体が残るので、解体後に別の建物を施工する際、工法の検討が必要になる点も気を付けたい点です。また、狭小地や高低差のある土地では搬入不可となる場合もありため注意が必要です。
向いている土地 ・・・軟弱地盤で、不同沈下の可能性がある場合に用いられます。将来的に土地を売却するつもりがなく、住み続けると決めた土地なら撤去のことを考える必要がありません。
③ 小口径鋼管杭工法・・・軟弱層にわりと厚みがあり、一般的な混合処理などでは施工しにくい現場などに適した工法です。地盤内部の支持層まで小口径鋼管を打設し、建物荷重の支持杭として使います。また、この工法がもつ特質により、8メートルを超える軟弱地盤が続いている土地にも採用されることが多いです。
メリット・・・小口径鋼管杭工法のメリットは、施工後の地盤強度が他に比べて高い点です。また、3階建てなどの重量のある建物にも対応できます。もうひとつ重要なメリットは、柱状改良より小さい重機でも施工できる点です。
注意点・・・小口径鋼管杭工法は、支持層がなければ施工できません。また、場合によっては工事中の騒音や振動が大きい点もデメリットです。工事に入る前は、ご近所さまへの配慮は欠かせません。同じ条件で工事した場合、柱状改良工法より高額になる傾向があります。さらに、圧密沈下の大きい場所(新しい盛土造成地など)では、建物は沈下せず周囲の地盤が下がり、杭の抜け上がりが起こることがあります。
向いている土地・・・表層改良や柱状改良では対応できないケース、あるいはある程度狭い土地で、支持層がある土地に向いています。
今回は以上です。ご検討とお時間をいただきありがとうございます。🙇♀️🙇♀️🙇♀️
Staff、MAY