
12月22日の今日は二十四節気のひとつで冬至です。寒さが厳しくなってきましたね。
TVをつけるとお鍋やラーメン、温泉地やスキー場などの特集もよく見かけるようになり、いよいよ冬本番です。
本格的な寒さがやってくるこの時期、「ヒートショック」という言葉も様々なところでみかけます。
医学的な言葉ですが、建築的にも大きく関係しますので今回はこの「ヒートショック」を取り上げたいと思います。
寒暖差による血圧の急激な変化により、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの心臓や血管の疾患を引き起こすこのような現象を一般的に「ヒートショック」といいます。
ヒートショックは家の中で浴室や洗面所、トイレなどで発生しやすいといわれています。
その理由としては、日本の住宅は北側に浴室や洗面所、トイレを配置することが多く、また十分な暖房設備も設置されていないからであり、その結果冬場は室内温度が低い場所となっています。
さらには床がタイル張り等の仕上材ならば体感温度はさらに下がり、洗面所では服を脱ぐことで体がより寒さの影響を受けやすくなります。
それでもやはり南側にはリビングなどの部屋を配置したいのでプラン条件でこの問題を解決するのはかなり難しそうです・・・。

ここで、突然ですが日本全国ではどの地域がヒートショックは多いと思いますか?
やはり寒い地域が多く、南側の温暖な地域は少ないと思う人が多いのではないでしょうか。
しかし実は「日本で最も寒い地域である北海道での発生率が極端に低い」のです。
北海道や東北地方などの寒い地域では昔から建物全体を断熱して室内の温度差を少なくするように住宅を設計していました。
最近では省エネや環境などに関心を持つ人が増えたことで、地域問わず建物全体を断熱する魔法瓶のような家が増えてきたため、ヒートショックの発生率が多い地域に違いは見られなくなりました。
つまりヒートショックの原因は室内の温度差であり、寒さではないのです。


一般社団法人日本サステナブル建築協会『「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?』
一般にあまり広く知られてないのですが、このような断熱リフォームに対して国から補助金がもらえる制度があります。
断熱改修はハードルは高くて悩むかもしれませんが、まずは家から熱がいちばん逃げやすい窓のグレードをあげることからはじめることをお勧めします。
住宅の断熱性能を向上させることは省エネルギー性を向上させるだけでなく健康被害の予防にもつながります。
補助金を上手に活用して快適に過ごしましょう。

<参考>
作成:今田